2015年8月3日月曜日

2015年7月16日衆議院本会議傍聴レポートPART(1) ちょっと国会に行って きた

*このレポートは、一般傍聴を行った私個人の感想をありのままに書いた体験記です*

なぜか、いてもたってもいられなかった

とあるプライベートな出来事で憂鬱だったこともあったが、今日は安全保障関連法案の衆議院本会議での採決がされる日だった。

朝6時に目が覚めた。ふと、「こんなんでいいのか。」と思った。一瞬「国会前のデモでも参加しに行くかなぁ。」とも思ったが、いや、なんかもっと根本的なものが必要だと思い直す。

この段階まで来てしまったら、正直単なるデモでは何も変わらないのではないかという疑問をいだいたのだ。ネットで軽く見てみたが、そもそも大規模なデモは企画されていないようだった。これでは変わりようがない。

どう考えたって、この強行採決は始まりにすぎない。これから長く続く日本の政治の中で、こういった権力の暴走がときたま出てくるだろう、それを防ぐには、どうすればいいのか。考えてみたが、正直何をすればいいのか、よくわからなかった。

そこで視点を変えてみた。「そもそも、何が原因なんだ?」なぜ、権力の暴走に歯止めをかけられないんだ。とりあえずで自分の時間をデモに費やすより、そもそもなぜこんなことが起きるのかを自分なりに理解することに時間を費やすことが重要だと考えた。

「とにかく採決の現場を見よう。」

どんな場所で、どんな人間が、何をどんな風にしているのか、どんな空気感なのか、まずはそれを知り、自分自身で感じないと始まらないと思った。それを知って、何が目の前の現象を生み出しているか、考えぬくのだ。

「どうすればいいかなんて、そもそも何が起きているか知らないとわからないはずだ。」

そんな思いに至って、採決を一般人が見る方法をネットで調べてみた。そもそも「採決を見ること」をなんと呼ぶのかわからなかった。

テレビの撮影であれば「観覧」だ。でも「衆議院の観覧」とは言わないはずだ。適当に「衆議院 見る」とかで検索していると、どうやら「傍聴」と呼ぶらしいことがわかった。

衆議院のページというものがあって、おおよそこんな感じ。

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「傍聴」には一般人が入れる一般傍聴と、議員が紹介した人が入れる議員紹介傍聴があり、一般傍聴は当日、衆議院の議員面会受付所で整理券が配られて、先着順で入ることができる。
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この「傍聴」という言葉を見て、「裁判の傍聴」を連想した。話題の事件ともなると、何千人と並んだりするらしい。そうすると、今日の採決も、それはそれは大人数で、徹夜組とかがいるのかと思った。正直、行列に並ぶのは苦手だ。

どれぐらいの人が見に行こうとしているのか目安として知るために、Twitterで「衆議院 傍聴」と検索した。やまほど参加表明のツイートが出てくるかと期待したら、この一ヶ月以内のツイートからはみごとに1件もヒットしなかった。

「どういうことだ?誰も行かないのか?」

平日だからか、呑気なものだ。調べていると、国会議事堂の傍聴席は数百人は入るそうだが、特定秘密法案のような政府として国民に知れると都合の悪い採決に関しては、30人くらいに一般傍聴が制限され、他は議員紹介になるらしいと書いてある。

「ということは今日も30人がMAXというところか。」

何時から整理券を配布しているのかよくわからなかったが、”参議院は開会の30分前後ごろに配り始める”という記事を発見。

「ということは衆議院も同じだと想定して、今日はたくさんくるだろうから、1時間半前に行けば大丈夫だろう。」

衆議院ネット中継のページを見ると、本会議は13時からとある。とりあえず11時ぐらいをめざして永田町駅に向かった。


11:00 永田町駅に到着

永田町駅のホームにつく。

まず思ったのは「静かだ。」ということ。

いつもと何も変わらないであろう状況と光景だ。なんて平和な国だ。朝のニュースで、ギリシャの緊縮策に反対した国民が、火炎瓶を投げつけながら国会前で警察と衝突する映像をテレビで見てきた。

「日本人はなんてお利口な国だ。良くも悪くも。」

みんな仕事が大事なのか。確かに国民の3大義務のひとつは勤労だ。考えずに黙って働くやつがエライとしつけられたせいか。それとも目の前の損得しか考えないからか?日本人は金儲けと将来の平和、どっちが大事なのだろう。。。

「本当に今日が採決なのか?」

正直こう思った。ニュースでよく見る反対のプラカードを持った人を一人くらい駅のホームでみかけてもいいものだが、見当たらない。

改札に出ると、気の抜けた印象の警官が2人いた。乗降客も多くない、一応いるといった感じ。正直拍子抜けしながらも、満を持して国会図書館前の地上出口に出てみる。

表情の険しい警官が5、6人。警察車両も見える。おっと、いっきにものものしい感じ。とはいえ、なんというか永田町の付近というのは、おごそかというか、全体的には静かでなんか平和だと感じる。


とりあえずスマホ片手に地図を見ながら、衆議院議員面会受付所に向かう。意外とパラパラとしか人がいない、というのが正直な印象だった。

デモをしているのは、ざっと目測で250人ほど。いずれも弱々しい老人ばかり。60代以上といった雰囲気。その中で拡声器を持って話しているのは、たった5、6人ほど。

「んー、実におとなしいな。」

ぱっと見、若い人なんて全然見当たらない。日本てこんなもんなのか、と少し落胆する。前を通ると抗議のビラが配られたが、少なくとも今はデモにきたのではないので受け取らなかった。ちょっと後ろ髪をひかれたが。

ここで一抹の不安がよぎる。「よく考えたらこのデモをしにきてるひとが、一般傍聴に殺到しているのではないか?遅かったかな。」

ところが、実際に面会受付の近くまでくると、警察はたくさんいるが、全然一般市民やデモ活動の人がいない。場所が多少わかりにくかったので、警備の警察官に議員面会受付の場所を聞いて、議員面会受付についた。

ドアのガラス越しに見える建物の中も、ひとはほとんどいない。ドアを開けて入っていみると窓口がたくさんならんでいてどこにいけばいいかわからない。「一般傍聴の受付」みたいな表示があるわけでもなく、すぐに職員に声をかけられる。いろいろ職員と会話し、無事、一般傍聴整理券をゲット。

プチ情報だが、議員面会受付から傍聴の申し込みをする場合は、一番右側の窓口が、その担当窓口っぽいので、覚えておくとよい。どうやら、普段傍聴者が少ない時の受付場所は、議員面会受付ではないこともあるらしいので注意が必要だ。聞いてみると、一般傍聴の整理券は朝8時から配布している。確実に見たいならなるべく早く来た方がいいようだ。13時からが本会議の開会で、1時間前の12時から傍聴の案内が開始されるとのこと。11時過ぎに来るのはちょっと遅めのようだ。

それでも30番台の整理券を得られた。受付のひといわく、最終的にも、一般傍聴の整理券を取りに来たのは50人弱。

「ええっ。」

と心で叫んだ。1億3千万人の日本人に関係があることなのに、そして先着順で誰でも(どうやら成人である必要も、日本人である必要もない様子だ、わかんないけど)全国の人が傍聴できるのに。ここでふと思った。

「自分はいま国会でこの瞬間をみとどける権利のある1億3千万の日本人の中の先着50人に入ったのか。。。」

大学で「世界全体を見渡せば、そもそも君たちは間違いなく世界のトップ1%の恵まれた人間なんだ」と言われたことが頭をよぎった。

「でもいま、衆議院の一般傍聴、しかも憲法違反を強行する採決の本会議を行う国会を目の前にして、日本人の0.0000003%以内に入ってるぞ。1%なんてもんじゃない!」

Twitterで、まったくこの衆議院傍聴がヒットしない理由がわかった。本当にだれも来る気がないのだ!「みんな知らないのか?知っているけど興味がないだけなのか?」よくからないけど、こんな採決が強行される理由もわかる。まず第一に、みんな国会に関心がないのだ。

平日だからって50人はないだろ。しかも列も何もできていない。話題の裁判にはアホみたいに何千人も並ぶのに、裁判で裁くための法律を作っている国会の傍聴はだれも興味ない?なぜ?行列に代わりに並ぶ便利屋ぐらいいてもいいのに、なんじゃこりゃ。

「間違いない。日本人は国会に無関心だ。」

肌で感じた瞬間であった。そりゃニュースとか見てわかってはいた、わかっていたが、一度くらい、国会を生で傍聴してみた方がいいと思う。

現場にいかなきゃわからないことが、絶対ある。自分で見て聞いて感じたら、自分にとってリアルなものになってくる。そういう実感が、足りないのではないか。


12:00 傍聴の案内開始

整理券順に10人ごとに受付に呼ばれる。傍聴の申込書を渡され、身元情報を書く。書かされた項目は、
・氏名
・住所
・電話番号
・職業
・性別
・年齢
だった。

待っている間に見渡してみると、目測だが、小・中学生ぽいのが6人くらい、女性が7人くらい、60代以上が8人くらいか。あとは30−50代の男性といったところ。20代くらいの男女がほとんど見当たらない。若者が政治に興味がないってのは、ここに来るときに見たデモからしても、国会傍聴を見ても、本当かもしれないなと思う。あくまで一部の例にすぎないけども。

申込書を窓口に出して、引き換えに傍聴券をもらう。(写真ではマスキングしたが、整理券の番号とはちがう認識番号らしきものが印字されている。名前住所年齢を書いて議事堂内入る前に提出する。)


一旦面会受付の外に出る。デモがすこし賑やかになってきた印象を受ける。でも人数はそんなに増えていないようだ。警官に案内されて西門から国会議事堂の敷地内に入る。


12:20 国会議事堂に入る

門をくぐってみると、議事堂は思った白くて大きくてきれいだ。入り口に、衆議院傍聴規則が表示されていた。

内容はこちらから見れますよ: https://ja.wikisource.org/wiki/衆議院傍聴規則

奥に入っていくと、参列者はロッカーに荷物と携帯電話をしまわされる。書籍、カメラ、携帯電話や傘などは持ち込み禁止と張り紙がされている。ノートとペンは中身をチェックされるが持ち込みokだった。

金属探知ゲートをくぐり、警備員による身体検査。傍聴券を提出し、使用したロッカーを申告する。エレベーターを2回登り、傍聴席がある階へ。

エレベータを降りると、規則の説明を受ける。拍手、賛否を表明すること、かけ声を出すことはできないと。皆それを聞いて苦笑する。納得はいかないが、その上で傍聴席に入る。

思ったより広い空間が開けていた。

これが国会か。

カメラを持ち込めないので、撮影できなかったので、参考までにこういったイメージ: https://ja.wikipedia.org/wiki/国会_(日本)#/media/File:Chamber_of_the_House_of_Representatives_of_Japan.jpg

実際に中に入ると、天井も近いしとても建物に威圧感がある。一応、議長席の正面に一般傍聴者を案内してくれる。ちなみにトイレはいつでもいける。傍聴席の裏に警備員が25人くらい休憩している白くてさっぱりした部屋があり、そこにトイレがついているのだ。

ちなみに警備員の態度が悪いというネットの書き込みを事前にみていたが、そんなことなく、とても丁寧に感じた。若い警備員も多い。

座る席はというと、7段になっている。飛行機のエコノミークラスくらいの前幅しかなく、若干窮屈である。車椅子は専用の場所が横の方についているらしい。そして傍聴席の前にはメディア用のスペースがある。ざっと25台くらいのカメラとテレビカメラが置かれており。開会前からフラッシュがちょいちょいたかれる。


12時45分ごろ 本会議の流れの説明

警備員の偉いめの人が出てきて、説明が始まった。

「今日の採決は一本。50分から1時間15分程度かかる予定。平和安全特別委員会で昨日採決されたものが今日衆議院で可決されると参議院へ送られる。飲食、拍手、声を出すなど賛否の表明は禁止」と再度言われる。

みんな、ちょっと意味がわからないという雰囲気。

「気持ちはわかるんですが、どうか規則なのでお願いいたします」と警備員。続けて「今日で決まりではないので、まだ、参議院がありますので(笑)」と。

意外だったが個別の皆の質問には基本的に丁寧に答えてくれる。本会議の時間が短くないか?各党からの質問とかで伸びるのか?との質問には
「一応今日の予定では、討論は自民、民主、維新、公明、共産。そのあと採決になったら野党は退席しますから。」
いや、退席しますからて、そうだけどそれを職員に言われるのもなんか変な気分(笑)


12時50分 議場に人が入る

議場の壇上の一番後ろから事務方らしき人々が出てくる。議事録係っぽい人々もでてきて、議長席前のボックスに入っていく。なんかチャイムらしきものが外でなっている。議員への合図かもしれない。


12時55分ごろ 議員の登場

ぞくぞくと議員が入ってくる。パッと見であるが、まずは野党側が早めに入ってきているように思う。なんか民主党の女性議員はオレンジ、蛍光緑、さくら色、蜜柑色のスーツを着ていて非常に目立つなという印象。いっぽう自民党側は白色や黒の普通のスーツの女性議員が多いように見えた。これはなんか意味があるのか気になる。

そうこうしているうちに壇上に中谷防衛大臣が登場、自民党席から拍手喝采。出てきただけで拍手喝采とは、しかも身内で。国会は言論の府だなんていうが、威圧するための材料としてやっているような印象。なんかやな感じがした。

13時00分 本会議の開会

議長が立つと全員が起立し、礼着席。個人的にはそんな儀式いらないと思うが、学校みたいだなぁ。

そして議長が会を開く旨宣言する。何の会だとは言わず「会を開きます」というよくわからん表現を使ったのが印象的だった。

正直思ったのは、議長の話方が非常に威圧的な印象だという。はっきりいって時代劇ドラマの悪役のような声だ。


自民党 浜田議員による説明

「自民党席側で、ひとり座らずに通路に立っているオッサンがいるなぁ、(SP的な)警備員か?」と思ったら、その人が歩いて出てきた。自民党の猛烈な拍手、傍聴席は拍手できないのに、これでもかと拍手される。

内容よしては、まずこれまでの経過説明が始まった。この法案がどこでいつの会議にかけられて、どこの党が出て、総理など誰々が出席してだの、説明する。それによって、ちゃんと審議してきたんですよ、と伝えたいらしい。なるほど、野党が出席したくない理由がわかった。こうやって、出席したことや、日時を経たということことを、自民党側の「ちゃんと適切な過程を通ってきたんだというネタ」にされてしまうのである。中身なんて関係なく。

印象としては、事務的で全体的に原稿の棒読み感が強い話し方だった。


民主党 岡田議員討論

内容は衆議院のページでも映像を見られ、NHKも中継したようなので、ここではメモったポイントと感想だけ書くと、
 [1] まず撤回を求める呼びかけ。
 [2]  憲法改正すべきところ一政権の独断でひっくり返したことを断罪
 [3] アメリカで先に約束したことを断罪、
  「総理は日本の国民国会にお願いすべき立場であるはずなのに」
 [4] 11本の法案を束ねて出したことを断罪、
  「審議が110時間なら1本10時間しか審議してない」

ここまで聞いていて、岡田さんて、以外となめらかでスピーチがうまいんだなぁと思った。まるで、中学校の生徒会の選挙演説みたいな空間だなと錯覚を感じる。ヤジも相当きつくてうるさいが、演説の話し方に勢いがある印象だった。
中身には関係ないが「これ、スピーカーとかの現代的な音声設備があるからいいけど、生の声だったらかき消されてなにも聞こえないんだろうな」と、気になった。

続けて、
 [5] グレーゾーン事態の対応が盛り込まれていないことを指摘
 [6] 十分審議なく採決したこと、それで国民を守れるのか?と指摘
 [7] 新3要件の論理がおかしく、定義があいまいで政府も二転三転であると指摘
    a) 最初は、具体例としてホルムズ海峡の機雷掃討もやると言った 
    b) なのにホルムズ海峡は典型例ではないと述べ出した
    c) 朝鮮有事でミサイルが発射されたら武力行使すると言っていた
    d)なのにミサイルが発射される前の危険がある段階でできると言った
  ころころ解釈が変わってなんの歯止めにもなっていないではないかと。
 [8] 攻撃をするということは、反撃がくるということ、それを安倍政権に委任できない。
 [9] 自衛隊の行動範囲が広すぎることを指摘。
 [10] 自衛隊員のリスクが拡大しないと言ったことの矛盾について指摘
 [11] 自衛隊が行ける場所について、そもそもいままでのイラクのように自衛隊が「非戦闘地域にしかいけない」というやり方に何の問題があったのか、政府は情報開示をしないと指摘。「つまり与党議員は自衛隊派遣で実際に何があったのか知りもしないのに賛成だけする」
 [12] 自民党の憲法草案を見る限り、安倍政権が目指しているのは、集団的自衛権の限定を外すことではないか。
 [13] 総理が自分で言った通り、この法案は国民の理解を得ることに失敗した。
 [14] 与党は議員一人ひとりが自分で判断すべき
ここで終了。気づいたが、壇上から降りたあと、最後に原稿を議事録係ポンと渡すようだ。


自民 松本議員討論


勢いのある岡田さんと違って、とても落ち着いた淡々とした話し方で始まる。ちょっとこっちの方が大人っぽく聞こえる。うまい手だなと感じた。

内容は
 [1] まずもって賛成します
 [2] 昨日の特別委員会での民主党のプラカードの持ち込みを批判
  (←じつにくだらない指摘だなぁと思う、うんざり)
 [3] 自衛隊のこれまでの活動は世界から見て国際社会は不十分と認識
  (←何がどう不十分なんだ。せめて周りに合わせて血を流して何人か死んでくれってことか。ブラック企業の付き合い残業と同じだな)
 [4] 審議時間が110時間は長いので十分
  (←岡田さんの1法案平均10時間だという指摘と、全くかみあってない)
 [5] 日本のこれまでの平和はPKO活動などに政府の判断で参加したからだ
  (←思い上がりもはなはだしい。平和は「国民」が守ったものだ。

なんかもう途中からうんざりしてメモの手が止まってしまった。


維新 松野議員討論

まず、なんか発声の仕方がカッコつけた感じに聞こえる。ちょいワルビジネスマンのような雰囲気があるというのが正直な印象。
  [1] 維新の基本姿勢や立場を説明、ナンデモ反対の野党じゃない
   (←民主を意識してdisってる?こんなとこで自分の党アピールやめて)
  [2] 国民の理解を得られていない
  [3] 存立危機事態ってイミフメイであります!
   「明らかに政府の独断で武力行使ができる」
   (←ここで自民から「じゃあ他に誰が判断するだよっ!」というヤジが飛ぶ。怒りのあまり思わず傍聴席から立ち上がって叫んでやろうかと思った。「てめぇいま何て言った!国民に決まってんだろ!調子にのるんじゃねーぞ自民党!」と心で叫んだ)
  [4] 安保には事前の国連決議がいるいらないという議論
   
国連決議との順番とかあんまり興味無くて、いまは日本内部のあり方の問題なんじゃないかと思い始めてきて、ここらへんから気が散り始める。各議員の席をみると、みな原稿のような紙をもっていることに気づいた
「あらかじめ原稿が配られているのかしら?」
なのになんでこんなにみんな議論がバラバラなのかしらと不思議になる。ここで疲れてメモの手がストップ。


公明 遠山議員討論

なんか非常に若い人が出てきたという印象。でも発声の仕方が、これは私の個人的な感覚だが、意地悪な人の雰囲気である。
内容は、
  [1] 新しい法案も専守防衛の姿勢はくずさない!
   (←はっ?)
  [2] これまで70年自衛隊は人を殺してないし、殺されてもいないのは偶然ではない。自衛隊の高い練度のおかげ。だから行動を拡大しても大丈夫なのです。
   (←はっ?精神論?グウゼンジャナイ!キセキのヒトビトダ!キセキをミカタにつければマダマダイケル!日本て戦前と変わってないな、なんでこうなる)
 [3] 存立危機事態の考えは自国防衛と同じ
   (←え?もうわけわかんなくて涙が出そう、ふるえる)
 [4] 歯止めはちゃんとある。5要素によって自国が攻撃を受けたと同等か"総合的に"判断。"原則的に"国会の事前承認。
   (←総合って気分?例外は?もうやめて)
   [5] 自由平和を守るのは政府だけでなく国会の責任でもある、野党は責任あるの?
   (←僕たち責任感あるもーん、君たちないもーん。。。そんな話ここですんな。自由と平和を現場で守っているのは国民だ。)

終盤は声が裏返って奇声のようにきこえた。自民からは強い拍手が巻き起こる。あまりに不条理なことを堂々と言われ、失望のあまり傍聴席で泣きたくなった。きつい。


共産 志位議員討論

内容は、
  [1] 安保法案は戦争法案である
  [2] 国民の理解が進んでいないなら採決するな
  [3] 後方支援をするところは戦場になる、発砲すれば戦闘になる。
  [4] アフガニスタンで大量の死者を出しているISAFの活動に参加できてしまう
  [5] 憲法違反である
   (←個人的には憲法違反も重要だが、それだと改憲するしないの話になってしまうから、そもそもこの法案を通すべきでない理由にフォーカスしてほしかった。)
  [6] 独裁を拒否する

ここで全ての討論が終わったが、初めの討論から終始、議員は好き放題ヤジを飛ばしているが、傍聴人は声を出したり拍手することすらゆるされない。なんともはがゆい気分だった。

討論から採決へ

全員の討論が終わって、6人くらいの議員が壇上で話し合いを始める。素人から見ると、なにしているのかよくわからない。相撲の物言いみたい。あれはなんだろう。

採決が始まるとと民主党議員が続々と退出していく。パラパラと「強行はんたーい」と間抜けな感じで声が聞こえる。個人的にはもっと声を合わせて怒鳴り散らして帰ってほしかった。

自民党から「逃げるならバッチ捨てろ!」と騒ぐ女性議員の方が目立っていた。むしろこんな法案通す自民党にバッチ捨ててほしいと思いながら苦笑した。

最初に維新の党の対案の採決。維新の党のみ起立。うわぁ、あっけない。本当にあっけない。なんかさぁ、ひとりぐらい自民党からも立たないのかね。

議長が「起立少数で否決。」

するとすぐに維新の党が退席。また自民党の女性議員が勢い増してまくしたてる「逃げるな!反対しろ!」そして政府・自民党案の採決。自民党が立ち上がる。

またもやあっけない。。。こいつらに議員個人としての意見信条はないのか、と悲しくなる。そういえば自民党だけど反対していた村上議員を探したが見当たらなかった。

そのとき、前の席にいた60代くらいのおじさんが「憲法違反するなー!」と声をだして、年齢的なものでそれほど大声ではなかったが、叫んだ。一瞬の間のあと、目の前の警備員がかけつけ胸ぐらをつかむ。

「憲法違反です」と警備員が言う。

そのまま後ろにつれさられていった。憲法違反というセリフだが、自民党が憲法違反なのか、衆議院の傍聴人が声をだしたことが憲法違反なのか。それとも「規則違反です」の言い間違いか。わからなかった。

「いま連れ去られた人の発言の何が問題なのか、何も妨害していないではないか」と他の傍聴人が近くの警備員にくってかかる。

「規則ですから」


採決の後

自民党議員がわきあいあいと退席しはじめる。同時に傍聴人も外に出される。あっけない。じつにあっけなかった。

本会議とはなんだったのか。中学の生徒会演説の印象というのが、本当によく当てはまると思った。政治家はスピーチがうまくて堂々としていて、それがのし上がれるかどうかの目安なのかな、と感じた。漠然とした無力感があるのは、討論演説をしたところで、なにが変わっているわけでもないこと。各自がどの党にいるかが、そのまま反映されるだけ。

これなんとかならないのか。

議員個人が個人の意見や信条で法案に対する姿勢を選んでいないのである。党=意見なのであれば、個々の議員がいる必要などないのでは。そしてその自由をなくすために党議拘束をかけたり。ひどいものだ。

 話がずれるかもしれないが、この没個性について持論をいう。日本人は私の個人的な経験則だと「自己」紹介をしろと言われると、だいたいの場合「どこどこ出身で、何々小学校を出て、何々中学校を出て、何々高校、何々大学、何々会社で何々の業務をしています。」と答えたり、書いたりする人が多い。「結局お前は誰なんだよ?」と言いたくなる。すこし踏み込む日本人が付け加えるのが家族構成。たとえば「妻ひとり子供2人です。」という感じ。で、結局お前はなんなんだ?どういう人間なんだ?

これと同じ話な気がした。議論をいくらしたって意味がない。

「あなたはどういう人間か?どう思うのか?どうしていくのか?」
「私は自民党です。」

そうトンチを言われている気がした。根深い問題だ。

(Part 2につづく)


 
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