2015年ラグビーワールドカップで南アメリカに衝撃的な勝利をした日本代表。いやーすごかったですね、最後のヘスケスの飛び込みながらのトライ、しびれました。
そこで、以下のような記事やテレビでのニュースがたくさん出てるんですね。
これ、英語が得意な皆さんならわかってる人もいると思うのですが、ちょっとした誤訳ですよね?
これを見て勘違いした方々が「あのハリポタという空想の話を書いた作者でさえ、書くことができないくらいのビックリしたことなんだ」とテレビでも言っていたのですが、ちょっと違います。
作者のJ.K. Rowlingのツイートを見てみましょう。
#RSAvJPN #RugbyWorldCup You couldn't write this...
はい。
まず、writeの意味は「書く」じゃないという話に行く前に、これって「誰がwriteしたの?」という話です。
1. WriteしたのはYOUであってハリポタ作者じゃない!
すると多分多くの日本人の方はですね、Youってことは「あなた」?という直訳をぶちかますと思うんですが、それも違います。
もしそうした人は多分、英語を「日本語訳文」で覚えています。
英語を覚えるには、英語を使う人がどんな「場面」で使っているのか、今回でいえばYouをどんな場面で使っているか、を覚えないとダメです。
英語を覚えるには、英語を使う人がどんな「場面」で使っているのか、今回でいえばYouをどんな場面で使っているか、を覚えないとダメです。
明確に誰のことかわかってる場面で使うYouは「あなた」で良いのです。
そうではない場合、
Youは「あなたたち」つまり「みんな」という意味になります。
ここでJ.K. Rowlingは特定の人に向けてYouと言っていますか?
違いますね。
「みんな」に向かってYouと言っているのです。
冷静に場面を考えればわかると思います。
まぁこの「みんな」は一般的なみんなを表しているので、作者も含まれているはずだからいいんだ、という考え方も、間違いではないと思いますが。。。
まぁこの「みんな」は一般的なみんなを表しているので、作者も含まれているはずだからいいんだ、という考え方も、間違いではないと思いますが。。。
さて、ではwriteは何か?
2. Writeは「書く」だと思った方、違います。
そう思ったあなたは多分「日本語訳文」を覚えてしまっているだけです。
そう思ったあなたは多分「日本語訳文」を覚えてしまっているだけです。
どんな「場面」で使われるのか、を気にしてないのだと思います。
「場面」は辞書や単語帳をいくら見たって普通載ってません。
「場面」は辞書や単語帳をいくら見たって普通載ってません。
私がこのRowlingの文を見て「書くという意味ではないな」と分かる理由は、非常に簡単で、writeを「予想する」の意味で使っている「場面」を知っていたというだけです。
たとえば、こんな記事があります。
はい。なんとなく記事を見ればわかると思いますが、ゴツい女性がオタケビをあげてる写真が出てますね。これはとあるアメリカのテレビ番組の1シーンです。
You couldn't write this stuff: TV reality sets in
はい、これは明らかに「書く」ではありません。
これは、どんなテレビ番組が主流になるのか「予想できなかった」と言っているのです。「思いもよらなかった」という日本語でも構いません。
あくまで日本語で覚えないでください。イメージするとしたら、こうです。
「書く」ためには、ストーリー(筋書き)を思いついたり、予想したり、考えたり「頭に思いうかべ」ないと書けないですよね?
だから「書ける」ということは「頭に思い浮かべられてる」ということです。全く意味の異なる事柄ではないのです。
実は、これは不思議な発想ではないのです。日本語では「(筋書きを)読めなかった」という表現ありますよね?
実は、これは不思議な発想ではないのです。日本語では「(筋書きを)読めなかった」という表現ありますよね?
これ、別に何か本当に本を読んでるわけではないですよね?それと同じです。
「予想できる」ことを「(筋書きを)書ける」というか「(筋書きを)読める」というかの違いだと思います。
「予想できる」ことを「(筋書きを)書ける」というか「(筋書きを)読める」というかの違いだと思います。
もういっこ例をあげましょう。
A brutal takedown of the sports cliche 'You couldn't write a script like this'
この記事は、あるひとが「スポーツコメンテーターが"You couldn't write a script like this"って言うの聞き飽きた、うぜー」という旨の投稿を寄せたのがきっかけになっています。
スポーツで番狂わせが起こることを、このように表現するのは、よくあることなのです。別に発言者がハリポタの作家であろうとなかろうと。
ということで「書く」というのはちょっと違います。
「最後まで誰も読めない展開でしたね」
「こんな結末誰が予想できたでしょうか」
「誰もが予想だにしなかった番狂わせですね」
というコメンテーターのことばみたいなものだと、理解した方が自然じゃないでしょうか。
もう一度言いますが、決してwriteの日本語訳を2つ覚えなさいということではありません。(実は、転じてcouldn't writeには「説明できない」という意味合いもあるからです。)
日本語訳ではなく、writeを使ってる場面を覚えましょう。今回ならこのハリポタ作者のツイートが出た場面を覚えてるといいでしょう。日本語はその場面をイメージして「その状況を説明することば」を自分で考えるのです。
さて、以上2点を踏まえて、もう一度Rowlingのツイートを見ましょう
これですね。
You couldn't write this...
はい、日本語にするとしたら
みんな予想できなかったこれは...
なんか微妙なので、より日本語を綺麗にしましょう、Rowlingが日本人だったらこの場面でどう書くだろうか想像しながら。
私が訳を書くとしたら、
これは誰も読めなかった展開よね...
はい、これがRowlingのツイートの意味です。
「展開」という言葉は、writeの元の意味を尊重して「筋書き」としてもいいかもしれませんね。もっと踏み込んで「これは誰もが予想外の結末だ...」とか「皆が予想だにしない番狂わせね...」とか「思いもよらなかった結果ね...」という訳でもいいと思います。
「展開」という言葉は、writeの元の意味を尊重して「筋書き」としてもいいかもしれませんね。もっと踏み込んで「これは誰もが予想外の結末だ...」とか「皆が予想だにしない番狂わせね...」とか「思いもよらなかった結果ね...」という訳でもいいと思います。
決して「ハリポタ作者である私でも書けない」と言ってるわけではないと思いますが。
一応言いますが「誰も→ハリポタの作者も」だと強引に解釈するというのもあると思いますよ、でもちょっと違いませんかそれ。。。
その直後のリツイートで
UNBELIEVABLE!
というのを引用していますよね。
信じられない!というような意味です。
つまり、同じことを言ってるわけです。
「いやー予想できない展開だったよね。信じられない!」
と2つのツイートで一連のことを述べているわけです。
以上、勉強になれば幸いです。
もっといい訳があるよ、という方は教えて下さいませ。
もっといい訳があるよ、という方は教えて下さいませ。
You couldn't write this, do you?
