2015年9月22日火曜日

【誤訳?】W杯ラグビー日本が南アに勝利!でもハリポタ作家発言の訳が微妙に 間違 ってると思う 件

2015年ラグビーワールドカップで南アメリカに衝撃的な勝利をした日本代表。いやーすごかったですね、最後のヘスケスの飛び込みながらのトライ、しびれました。

そこで、以下のような記事やテレビでのニュースがたくさん出てるんですね。


これ、英語が得意な皆さんならわかってる人もいると思うのですが、ちょっとした誤訳ですよね?

これを見て勘違いした方々が「あのハリポタという空想の話を書いた作者でさえ、書くことができないくらいのビックリしたことなんだ」とテレビでも言っていたのですが、ちょっと違います。


作者のJ.K. Rowlingのツイートを見てみましょう。

#RSAvJPN #RugbyWorldCup You couldn't write this...

はい。

まず、writeの意味は「書く」じゃないという話に行く前に、これって「誰がwriteしたの?」という話です。


1. WriteしたのはYOUであってハリポタ作者じゃない!


すると多分多くの日本人の方はですね、Youってことは「あなた」?という直訳をぶちかますと思うんですが、それも違います。

もしそうした人は多分、英語を「日本語訳文」で覚えています。

英語を覚えるには、英語を使う人がどんな「場面」で使っているのか、今回でいえばYouをどんな場面で使っているか、を覚えないとダメです。


明確に誰のことかわかってる場面で使うYouは「あなた」で良いのです。

そうではない場合、

Youは「あなたたち」つまり「みんな」という意味になります。


ここでJ.K. Rowlingは特定の人に向けてYouと言っていますか?

違いますね。

「みんな」に向かってYouと言っているのです。

冷静に場面を考えればわかると思います。

まぁこの「みんな」は一般的なみんなを表しているので、作者も含まれているはずだからいいんだ、という考え方も、間違いではないと思いますが。。。

さて、ではwriteは何か?


2. Writeは「書く」だと思った方、違います。


そう思ったあなたは多分「日本語訳文」を覚えてしまっているだけです。

どんな「場面」で使われるのか、を気にしてないのだと思います。
「場面」は辞書や単語帳をいくら見たって普通載ってません。

私がこのRowlingの文を見て「書くという意味ではないな」と分かる理由は、非常に簡単で、writeを「予想する」の意味で使っている「場面」を知っていたというだけです。

たとえば、こんな記事があります。


はい。なんとなく記事を見ればわかると思いますが、ゴツい女性がオタケビをあげてる写真が出てますね。これはとあるアメリカのテレビ番組の1シーンです。

You couldn't write this stuff: TV reality sets in

はい、これは明らかに「書く」ではありません。

これは、どんなテレビ番組が主流になるのか「予想できなかった」と言っているのです。「思いもよらなかった」という日本語でも構いません。


あくまで日本語で覚えないでください。イメージするとしたら、こうです。
「書く」ためには、ストーリー(筋書き)を思いついたり、予想したり、考えたり「頭に思いうかべ」ないと書けないですよね?

だから「書ける」ということは「頭に思い浮かべられてる」ということです。全く意味の異なる事柄ではないのです。

実は、これは不思議な発想ではないのです。日本語では「(筋書きを)読めなかった」という表現ありますよね?

これ、別に何か本当に本を読んでるわけではないですよね?それと同じです。

「予想できる」ことを「(筋書きを)書ける」というか「(筋書きを)読める」というかの違いだと思います。

もういっこ例をあげましょう。

 A brutal takedown of the sports cliche 'You couldn't write a script like this'


この記事は、あるひとが「スポーツコメンテーターが"You couldn't write a script like this"って言うの聞き飽きた、うぜー」という旨の投稿を寄せたのがきっかけになっています。

スポーツで番狂わせが起こることを、このように表現するのは、よくあることなのです。別に発言者がハリポタの作家であろうとなかろうと。

ということで「書く」というのはちょっと違います。

 「最後まで誰も読めない展開でしたね」
 「こんな結末誰が予想できたでしょうか」
 「誰もが予想だにしなかった番狂わせですね」

というコメンテーターのことばみたいなものだと、理解した方が自然じゃないでしょうか。



もう一度言いますが、決してwriteの日本語訳を2つ覚えなさいということではありません。(実は、転じてcouldn't writeには「説明できない」という意味合いもあるからです。)


日本語訳ではなく、writeを使ってる場面を覚えましょう。今回ならこのハリポタ作者のツイートが出た場面を覚えてるといいでしょう。日本語はその場面をイメージして「その状況を説明することば」を自分で考えるのです。


さて、以上2点を踏まえて、もう一度Rowlingのツイートを見ましょう


これですね。

You couldn't write this...

はい、日本語にするとしたら

みんな予想できなかったこれは...

なんか微妙なので、より日本語を綺麗にしましょう、Rowlingが日本人だったらこの場面でどう書くだろうか想像しながら。

私が訳を書くとしたら、

これは誰も読めなかった展開よね...

はい、これがRowlingのツイートの意味です。

「展開」という言葉は、writeの元の意味を尊重して「筋書き」としてもいいかもしれませんね。もっと踏み込んで「これは誰もが予想外の結末だ...」とか「皆が予想だにしない番狂わせね...」とか「思いもよらなかった結果ね...」という訳でもいいと思います。


決して「ハリポタ作者である私でも書けない」と言ってるわけではないと思いますが。


一応言いますが「誰も→ハリポタの作者も」だと強引に解釈するというのもあると思いますよ、でもちょっと違いませんかそれ。。。



 UNBELIEVABLE!

というのを引用していますよね。

信じられない!というような意味です。
つまり、同じことを言ってるわけです。

「いやー予想できない展開だったよね。信じられない!」

と2つのツイートで一連のことを述べているわけです。


以上、勉強になれば幸いです。
もっといい訳があるよ、という方は教えて下さいませ。


You couldn't write this, do you?
 
TOP